【市民健康講座】 新型インフルエンザとその対策

市民公開講座
平成20年10月18日(土)午後2時30分~午後4時10分
豊明市文化会館小ホール
講師:川名明彦先生
防衛医科大学校内科学講座2 感染症 教授
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天候に恵まれた秋晴れの土曜日の午後でしたが多数の市民の皆様に聴講していただきました。講座に先立って、豊明市長 相羽英勝 様から東海大地震と並び新型インフルエンザに対して、行政の立場からも市民の立場からも十分な備えをしなければならないこと、新型インフルエンザがご専門の川名先生をお招きできて大変楽しみにしていただいていること、などお話いただきました。
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川名先生の御講演は、新型インフルエンザの専門家としての奥深さと臨床医としての身近さを肌で感じられるものでした。
まず、通常のインフルエンザを季節性インフルエンザと呼んで、新型インフルエンザと区別して考えるべきであること、新型インフルエンザは冬だけに流行するものではなく季節関係無しに起こるものであるというお話でした。
現在世界中で流行中の鳥インフルエンザは今の段階では滅多なことでは人に感染を引き起こしていないけれども、一度感染すると高い致死性を有していること、新型インフルエンザは鳥インフルエンザウイルスが変異を起こして近々発生することが一番心配されているとのこと。
また、過去100年の間に新型インフルエンザは2回(もしくは3回)発生しており、一番被害が甚大であったのは1918年の当時スペイン風邪と呼ばれていた新型インフルエンザで、死亡率も推定2%と深刻であったこと、その当時の日本の病院のカルテの分析から新型インフルエンザの症状は通常のインフルエンザと同様であったようであるが、20?30歳代の若年?青年期の患者さん達にも高い致死率が確認された点は通常のインフルエンザにはないことであること。
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新型インフルエンザの対策については、飛沫感染が基本なので、マスク着用や咳を飛び散らさない咳エチケットの徹底が最も肝要であること、罹ってしまったと考えても慌てて病医院に駆け込むのではなく保健所等に連絡して、適切に受診医療機関を調べてから行動をしたほうがよいこと、期待されている新型インフルエンザのワクチンについては市民に行き渡るのにはある程度の期間が見込まれるので、それまでは冷静に対応して乗り切っていくことが大切であること、などでした。
基本的なこと、専門的なこと、市民の立場に立って行いうる対策など大変盛りだくさんの内容でしたが、川名先生のお話は大変分かり易いととても好評でした。
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