【市民健康相談講座】よく眠れないあなたのために!!「上手な眠り方」

豊明市民公開講座
日時:10月2日(土曜日)
場所:豊明市文化会館 小ホール
時間:午後2時30分?4時
よく眠れないあなたのために!!「上手な眠り方」
藤田保健衛生大学病院 精神科教授 内藤 宏 先生
開催に先立ち、相羽英勝豊明市長から、聴衆の皆様へのご挨拶と、医師会の広報活動についてのお言葉をいただきました
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次に豊明市医師会長の水野雅夫先生(みずのクリニック)から日ごろの医師会活動についてのお話をいただきました
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司会の医師会・市民講演会企画運営・委員長、坂上充志先生(豊明クリニック)から、演者の内藤宏先生の紹介の後、豊明市民公開講座が開催されました
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・・・・・以下は、内藤宏先生からいただいた、講演のサマリー(まとめ)です

スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故や、スリーマイル島やチェルノブイリの原子力発電所の事故など、睡眠不足による不注意が重大な事故を引き起こしていたことが、後の調査で明らかにされました。私達の生活の中での睡眠不足による重大事故は、さしあたり転倒・転落による骨折でしょうか。骨折は疼痛に留まらず、それを契機に生活全体に影響が及びます。また、睡眠不足は、生活習慣病やこころの病気などにもかかりやすくなりますし、作業効率を低下させ就業や就学にも支障を与えます。
一方、良い睡眠は健康を維持する上で欠かせませんし、毎日の生活の質を向上させることが期待できます。わが国での調査では、日本人の3人に1人が自分の眠りに不満を持っていたり、総合病院を受診した患者の5人に1人が現在の睡眠に何らかの問題を抱え、10人に1人は長期の不眠に悩んでいたりすることが解っています。しかし、最近の不眠症の定義では、「夜眠れないことに苦しみ、翌日の社会生活に支障を来すもの」とされ、単に睡眠に不満があっても、昼間に元気に活動できていれば、問題としない考え方が主流となっています。
不眠への対応にあたっては、まずは不眠の原因を調べ、上手な眠り方の指導(睡眠衛生指導)を取り入れ、必要に応じて睡眠補助薬や睡眠導入剤を使用することになります。安易な睡眠導入薬の導入が、依存のみならず、転倒・転落を誘発している事実もあり、睡眠導入薬の使用は医師の指導を必ず受けるようにしましょう。
下記の睡眠衛生指導(上手な眠り方のヒント)は、睡眠障害対処12指針(厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費 「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」平成13年度研究報告書より)によるものです。下記を取り入れ、健康な生活を維持しましょう。
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【上手な眠り方のヒント】
1.睡眠時間は人それぞれ、日中の眠気で困らなければ十分
睡眠の長い人、短い人、季節でも変化、8時間にこだわらない
歳をとると必要な睡眠時間は短くなる
2.刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックス法
就床前4時間のカフェイン摂取、就床前1時間の喫煙は避ける
軽い読書、音楽、ぬるめの入浴、香り、筋弛緩トレーニング
3.眠くなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない
眠ろうとする意気込みが頭をさえさせ寝つきを悪くする
4.同じ時刻に毎日起床
早寝早起きでなく、早起きが早寝に通じる
日曜に遅くまで床で過ごすと、月曜の朝がつらくなる
5.光の利用で良い睡眠
目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン(15-16時間後に眠気が来る)
夜は明るすぎない照明を
6.規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣
朝食は心と体の目覚めに重要、夜食はごく軽く
運動習慣は熟睡を促進
7.昼寝するなら、15時前の20~30分
長い昼寝はかえってぼんやりのもと
夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
8.眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに
寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
9.睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や足のぴくつき・むずむず感は要注意
背景に睡眠の病気、専門治療が必要
10.十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に
長時間眠っても日中の眠気で仕事・学業に支障がある場合は専門医に相談
車の運転にも注意
11.睡眠薬の代わりの寝酒は不眠のもと
睡眠薬代わりの寝酒は、深い睡眠を減らし、夜中に目覚める原因となる
12.睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全
一定時刻に服用し就床。アルコールとの併用をしない
講演終了後、活発な質疑応答、意見の交換が行われ、講演会は終了しました
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たくさんの聴衆の方に来ていただき、また質疑応答にも参加していただきました
内藤先生、ご来場の皆様、ありがとうございました