【市民健康相談講座】食道癌から逃れるために早期発見の重要性

「豊明市民公開講座」のようすについてご紹介いたします
日 時:平成23年3月19日(土)午後2時?午後3時30分
場 所:豊明市保健センター3階講義室
(1)食道癌とその一般的治療について
名古屋市立大学病院消化器外科病院教授 桑原義之先生
(2)食道癌の診断と内視鏡治療について
大垣徳洲会病院消化器病センター長 鈴木雅雄先生
まず、司会の坂上充志先生(市民講演会企画運営委員・豊明クリニック)より、開会の宣言と来場者に対するお礼の言葉がありました


(坂上先生)
次に豊明医師会長の水野雅夫先生(みずのクリニック)から、以下の挨拶の言葉がありました
『 本日は東北関東の激甚大震災で、皆さんのお気持ちがいろいろ落ち着かない誠に大変な時でありますが、当医師会の市民健康相談講座にご参加頂きありがとうございました。
豊明市医師会は昨年12月1日に名称を東名古屋医師会豊明支部から豊明市医師会へ変更いたしました。豊明市民の皆様に身近に、密接に向き合い豊明市民の皆さんの健康を守る姿勢をよりはっきりとするために変更させていただきました。以前以上に豊明市民の皆さんの健康にかかわる事業を推進していく所存です。
さて本市民健康相談講座は身近な、皆さんの関心のある話題を、講師の先生と気軽にお話、相談できるように年2回ここ保健センターで開催させていただいております。今回は食道癌をとりあげました。近いところではサザンオールスターズの桑田圭祐さんが発病されたことは記憶に新しいところです。早期発見の重要性、並びに最新の治療について、この分野に造詣の深いお二人の先生を迎えてお話をしていただきます。
今回ご講演していただく名古屋市立大学病院消化器外科病院教授、桑原義之先生、大垣徳洲会病院消化器病センター長、鈴木雅雄先生にはわざわざ当地まで本市民健康相談講座のために出向いていただきました。
本日のご講演が皆さんのお役にすこしでもたてばと願っています。』

(水野先生)
司会の坂上先生から、演者・桑原義之先生のプロフィールの紹介の後、第一部、桑原先生の講演が始まりました
・    食道の解剖や構造などの基礎知識
・    日本の食道がんのほとんどは扁平上皮がん
・    食道がんは、がんの中では少ないが、死亡率が高い
・    男性に多く、タバコやアルコール好きに多い
・    症状は、嚥下困難や胸痛、違和感、嗄声(声かれ)、食欲不振などがあるが、ほとんどは無症状のうちに進行するため、症状での早期発見は困難
・    食道がんはリンパ節転移が多い 手術では広いリンパ節郭清が必要
・    診断には、上部消化管カメラ撮影が有効 バリウム撮影では診断困難
・    食道がんでは、胃による再建手術が多用される
・    手術後の合併症には、反回神経麻痺の恐れがある
・    手術療法が主な治療法で、化学療法、放射線療法には、確立された方法はまだ無い
など、きれいなイラストでわかりやすく説明していただきました

(桑原先生)
続いて、司会の坂上先生から、次の演者・鈴木雅雄先生のプロフィールの紹介の後、第二部、鈴木先生の講演に移りました
実際のカメラの画像、ヨード染色像などをたくさん見せていただきました
食道がんの特徴、診断、治療などについて詳しく説明をいただきました

(鈴木先生)
その後、坂上先生を司会として、会場の参加者と演者のお二人の間で、非常に活発な質疑応答を行いました 大震災の影響のためか、やや入場者は少なめでしたが、熱心な質問が多く、演者のお二人が丁寧にお答えいただき、満足されたのではないかと思います

(質疑応答と会場の様子)
次回の「豊明市民公開講座」をお楽しみに
豊明市民広報管理委員会

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