【市民健康相談講座】「動悸・息切れについて」

「豊明市民公開講座」のようすについてご紹介いたします
今回のテーマは「動悸・息切れについて」
日時:2011年7月2日(土)午後2時?3時30分
場所:豊明市保健センター3階講義室
講師: すぎうら内科クリニック院長 杉浦 方信 先生
中山内科院長 中山 広一 先生
講演に先立ち、豊明医師会長の水野雅夫先生(みずのクリニック)から、ごあいさつのお言葉をいただきました
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『ただ今ご紹介頂きました豊明市医師会の会長を務めさせて頂いています水野雅夫です。本日は このような猛暑の中、市民健康相談講座に参加して頂き誠に有難うございます。 本講座は市民の皆様の身近な健康に関するテーマを選ばせて頂き、年2回、ここ保健センターで開催しております。 また、講演をして頂く講師の先生は、可能な限り地域の医療を支えていらっしゃる豊明市の開業医の先生方にお願いしております。 当市民健康講座は豊明市医師会の基幹事業の一つであり、当医師会の会員の全員が互いに支えあって運営されております。
本日は中高年の皆さんが一度は経験されていると思います、息切れ、動悸というよく見られる代表的な胸部症状について呼吸器科、循環器科のお二人の専門医の先生方よりお話をして頂きます。 本日の健康講座が皆さんのお役に立つことを願い、挨拶とさせて頂きます。』
すぎうら内科クリニック院長 杉浦 方信 先生の講演が始まりました。
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動悸・息切れの定義や発生の仕組みを解説していただいた後、代表的疾患をあげていただきました。
1) 突発性あるいは急性に生じて持続する呼吸困難
・急性左心不全 ・肺塞栓症 ・気管支喘息 ・自然気胸 ・肺炎、胸膜炎
2) 発作性に繰り返す呼吸困難
・気管支喘息 ・発作性夜間呼吸困難 ・過換気症候群、不安神経症
3) 慢性に経過する労作性呼吸困難
・慢性閉塞性肺疾患(COPD) ・肺線維症 ・慢性心不全
家庭でできる対処としては、心臓や肺の病気も考えられるので、ホームドクターに相談が必要。発作には命に関わるものもあります。意識が薄れる、脈が触れない、冷汗が出るなどの場合は救急車を要請しましょう。
上記の疾患の中から、タバコによって発症する「慢性閉塞性肺疾患COPD」について解説していただきました。COPDは現在発症数が増加していますが、診断されているのはごく一部で、実際には多くの患者が存在すると考えられています。
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COPDの治療は、
1) まずは禁煙
2) 薬物治療;気管支拡張薬、スレロイド薬、その他
3) 呼吸リハビリテーション;呼吸法、運動療法、在宅酸素療法
COPDは、気道感染によって急性増悪し、死亡することがあり管理に注意が必要です。
中山内科院長 中山 広一 先生 の講演にうつりました
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呼吸困難をきたす主な疾患として心不全について解説していただきました。
心不全の主な原因
1) 左心不全
・心筋疾患 ・虚血性心疾患 ・不整脈 ・弁膜症 ・高血圧性心疾患など
2) 右心不全
・COPD ・心筋疾患 ・心タンポナーデ ・左心不全に伴う右室梗塞 ・弁膜症 ・心房中隔欠損症など
3) 心疾患以外
次に不整脈の種類や治療についての解説をしていただきました。
講演後、質疑応答があり、会場からの質問に丁寧にお答えいただきました。
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次回の豊明市民公開講座への参加をお待ちしております。
豊明市民広報管理委員会

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